2.坑口挿入式カメラ・レーザ

 防空壕などで坑口が残存している場合、前述した空洞カメラと同等なものがあればボーリング孔を掘削しないで済み、経済的でもある。

 ここで示すスネークアイは、空洞カメラと同等な性能を持つ機器で坑口から本体を挿入するタイプである。坑口付近は崩落土砂や坑口埋め土等のため坑道高さが低くなっている場合が多く、坑内で油圧により垂直に起きる本体部分の長さを抑えるために、スチールカメラを備えていない。写真-4は本体全景である。測定イメージと して空洞カメラ(ボーリング孔挿入式)と共に模式化し、図-2に示す。

写真ー4 スネークアイ本体
図-2 測定イメージ図

3.3Dキャビティスキャナー C-ALS

図-3 測定模式図

 地下空洞内をレーザ測距により立体的に測量する装置である。本装置はこれまではボーリング孔を利用する場合が多いが、今後さらに地下空洞以外にも用途は広がるものと思われる。本装置にはスチールカメラは付属していないが、赤外線により地下内部を観察するCCDカメラが付属している。図-3には測定模式図を、 表-2には機器仕様を示す。写真-5には計測用センサー部、写真-6には計測部動作原理を示した。
 測定例はP.3に示す。


表-2 キャビテイスキャナー仕様
写真ー5 計測用センサー部
写真ー6 計測部の作動原理