日本充てん協会は、1977年の創設以来、飯田汲事名古屋大学名誉教授(前会長)、川本 朓万名古屋大学名誉教授(現会長)による学術面からの指導の下、地下空洞の調査技術と充填工法の開発を行ってまいりました。2007年に充填技術センターを設立し、空洞問題に限らず、地盤の安定化や地盤環境改善など広範な課題に取り組んできております。2010年に一般社団法人「充填技術協会」として公的団体としての組織を整え、地下空洞調査・充填技術の開発に加え、産業副産物などを利用した充填材料の開発など社会環境問題解決に貢献してまいりました。
充填技術協会では、これらの開発された充填技術を、技術講演会、学会での発表などにより広く社会へ発信し、技術の普及に努めております。
2011年東北地方太平洋沖地震が発生し、東北地方を中心に多数の地下空洞が陥没したことから、将来の地震に対する対策の重要性が改めて認識されることになりました。特に、御嵩町をはじめ多くの亜炭廃坑跡が存在する東海地域においては南海トラフ巨大地震に対する対策が喫緊の課題となっています。
2013年12月に国土強靭化基本法が制定され、港湾・河川、道路・鉄道など公共社会資本の強靭化事業が盛んに行われています。亜炭廃坑についても「南海トラフ巨大地震亜炭鉱跡防災対策事業」が2014年から経済産業省により開始されています。今後も事業が継続的に執行され、亜炭廃坑の安全性が図られる予定です。亜炭廃坑のみならず、全国的にも地下空洞が放置され、地域社会の安全性に大きな脅威を与えており安全対策を急がなければなりません。
このような重大な時期に新理事長として選任されましたことに対し大きな責任と役割の重さを痛感しております。理事長就任を機に安全安心な社会の構築に向けてさらなる活動目標を設定し、高度な充填技術の開発と普及に会員の皆様とともに取り組む所存であります。何卒ご支援のほどをお願い申し上げます。
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